2016年7月31日日曜日

カタカナ


「ウリ科のコーデックスにだけは手を出すな」

今際の言葉はこれでいいかもしれません。

遺言状に書いてもいいです。

インターネットに誹謗中傷とともに書き込んでもいいですし声高らかに叫んでもいいですし尻文字で空中に書いてもいいです。

ウリ科の塊根。すごく場所をとります。

以上です。

センターには置けず自宅ベランダに。
もっと手前にも何鉢かありますが灯油のポリタンクとかが邪魔でこれ以上さがれなかったよ。
春先に目覚めた時は行灯仕立てだけでしのげるかなと毎年思いますがそうは問屋が卸しません。
行灯toネットという非効率的且つ不細工。
毎年のことなのに記憶力が弱いのね私。かわいそう。
緑のカーテンとも観賞用とも取れないですね。
何のためにここにあるのか。
Corallocarpus grevei
ぶりぶり水やりしてますがあんまりいらないみたいですね。お水。
実生3年目にしてツルがあほほど伸びて幹が全然太らないのはそのせいなのかもしれないことに気づきつつあります。
気づくの遅いよね私。
かわいそう。
Kedrostis africana
今年播種だよ!!!
Corallocarpus bainesii
これも今年播種だよ!!!タネが尋常じゃないほど高かったよ。
なぜ買ったのだろう。
あぶく銭でもあったんでしょうね当時。3の3で育ってるのが救いだよ。
Ipomoea platense
ウリ科じゃないです。
ヒルガオ科っぽいです。
ドラマチックな色合いの画像ですね。
Ipomoea platenseの名前で種を買ったはずですが、なんか、ちがうのです。
Ipomoea platenseで画像検索してでてくるやつと。葉とか。




2016年7月21日木曜日

許さない。禿げようと思った瞬間の遺伝子を。


瞬間ってなんでしょう。

若かりし時のことです。風邪をひいた瞬間や目が悪くなった瞬間や身長が伸びた瞬間が分かると知人が言っておりました。

20年たった今でも深く印象に残っています。

え。なんかそんな刹那というかたぶん人々にとって曖昧な瞬間がわかるの!かっこいい。

瞬間っていいものだな。と思った記憶があります。


小生、植物の進化論などあまり勉強しておらず、二酸化炭素を酸素に変えてくれるヨ。くらいの浅い知識しかありません。

そのあっさい知識で考えてみても、昔、微生物みたいな奴が「あ、ボク植物になろう」と思った瞬間があったことは想像できます。

そして植物になり花を咲かせるわけです。

花粉を虫などに運んでもらって子孫を残すために花を咲かせるのです。

「ボクはきれいな目立つ花を咲かせて虫を呼ぶことにする!」「ワタシはあまーい蜜をだして虫さんにきてもらうワ!!」「それイイネ!じゃあボクも甘い蜜をだすことにするよ!もっともっと甘い蜜をネ!虫さんたくさん来てくれるだろうなー!!」「もー!マネしないでよ~!じゃあワタシはもっともっともっとあまーい蜜をもっともっともっともっとたーくさん出すんだから~!!だから虫さんきてきてぇ~」

今日より明日!明日より3ヶ月後!と進化していくわけです。

資本主義の様相です。

しかし現代資本主義にもニッチというものがあります。

ニッチとは本来、生物学的地位のことですが現代資本主義ではニッチのことを人はこう呼びます。

【すき間産業】と。

植物の中でもニッチが現れた瞬間があるんだと思います。

「もうオレもっと甘い蜜とかそんなんいいっすわ。虫どっちでもいいからめっちゃくっっさい臭いでハエでも呼ぶっすわー」と。

ガガイモ科が誕生した瞬間です。


くさい臭いでハエを花粉媒介者に選んだのがガガイモ科が最初かどうかは知りませんし、想像だけで書きましたが、私の知識の中でくさい花といえばスマトラオオコンニャクかラフレシアかガガイモ。

決して競争をあきらめて脱落したわけではなく考えて考えて考え抜いた結果、腐った肉の臭いでハエを呼ぼうと思った瞬間の植物。かっこいいですね。


Pseudolithos migiurtinus
今をときめくスマホで撮影しておりますがそのカメラの性能を1パーも発揮していないですね。
どこもかしこもぼやけている。
私など2画素くらいのデジカメで十分かな、と。
Matelea cyclophylla
つぼみが見えまして、角度を変えると、、、
きゃー!かっこいい!なにこの色と形ー!しかも毛までー!ステキすぎて昇天しちゃうー!ビクンビクン
スタペリア属のもにょもにょ。訳あって毎日台車ごと動かしているので根元ぐらっぐらですね。
Fockea edulis実生二年か三年くらいの彼。
画像検索したらでっかいかっこいいのがいっぱいあって、毎日毎日根っこのつぶつぶをなでなでしてるのが少し恥ずかしくなったよ。

じつはガガイモの花を咲かせたのって人生で初めてだったんです。

1枚目、2枚目のプセウドリトスもマテレアも思ってたより、なんならマテレアはほぼ無臭なほど臭くありませんでした。すこし、かなしい。


2016年7月5日火曜日

テープ

 
植え替えた瞬間、死にます。

さすがにそこまでハッキリとは書かれていませんが、植え替えの途中で根を乾かしたら危険だよ。直根を少しでも傷つけたら致命傷になるよ。植え替えすると1年分成長が遅れるよ。

どのサイト、どの文献を読んでもそのように書かれております。

もうなんかとにかく危険な雰囲気がむんむんしてくるのです。


何度か紹介させていただきました。

奇想天外ことウェルウィッチア・ミラビリスの植え替えです。

深めの鉢で育てるのが定説っぽいですが、この彼、我がセンターに来た時からこのポリポットに植えられておりました

とにかく浅い。

悠々と育ててあげたい。しかし植え替えは危険。

二律背反の事象です。以前ごりごりのネズミ講を紹介してきた知人が「いい商品だけどお金がかかることだからすごく悩んだの」と言っておりましたが、そこは悩むなと思いながらも今回ばかりは悩みぬきましたとも。

だって植え替えたら死ぬんですもの。

しかし植え替えないわけにはいけません。

なぜならば3ヶ月前には見られなかった葉の傷を見つけてしまったのです。

なんというか、窮屈さからくる何かだと確信したからです。

では、入ります。


以前も掲載した画像です。
3月くらいに撮影。
嗚呼美しいよ。青磁色の葉が。
最近撮りました。
少しだけ葉が伸びたような気が。
だがしかし。
1枚目の画像には見られぬなんかしょっぱそうな傷が。
しかも右の葉にも症状が、、、
もうだめかもしれない。
我がセンターが誇る実生奇想天外。
2年か3年前に蒔いたような気がします。
これも植え替える予定です。
記憶が確かならば、茎にあたる部分がヒョロヒョロに伸びていたので発泡スチロールで増築しました。
なんやこの土。
色気づいてスリット鉢などに。
そして植え替え過程の画像などは割愛。
だって根が乾いたら死ぬとか脅されているんですもの。
植え替え中に電話をくれた池田君。冨田さん。
無視してごめんなさい。