2016年6月1日水曜日

なんとか枝


BGM、いわゆるバックグラウンドミュージックに歓喜の歌が鳴り響きます

神は私を見捨てていなかったということです。

目覚められました。

ありがとうございます。


ベテラン園芸家の皆様のブログなど拝読させていただいておりますが、花から種が採れましたよ!サヤの中で待ちきれずに発芽している子がいるんですよ!!とか、雨が当たらぬよう屋根を増設しました!とか南アフリカに現地の株を見に行ってきました!など、えらい景気のいい言葉が飛び交っております。

一方そのころ私といえば100粒蒔いたのが1個も発芽しなかったり、花が終わりふわふわの綿毛がかわいいオトンナ・トリプリネルビアの種が見事に風で飛ばされていたり、気がつけばディクソニア・アンタルクティカの葉っぱがほとんど毛虫に食べられていたりうどん屋のネギのスプーンが尋常じゃない小ささだったりと、もうホントにいいことないないなあと思いきや!先日まで気をもんでおりましたマテレアやらなんちゃらなどがお目覚めになられました。

ありがとうございます。ありがとうございます。

残るは1種。

パキコルムス・ディスカラーです。

彼だけ目覚めてくれればもういうことはありません。

しいていうならうどん屋のネギのスプーンはせめてティースプーンサイズ以上で、、、とういことで今回は筆を置かせていただきます

さようなら。

パキポディウム・メリディオナレだヨ!カタカナだと天下のGoogle様で検索しても174件しかヒットしないヨ!もしかしてパキポディウム・メリディオナーレ?と親切に教えてくれたけどそっちで検索したら24件しかヒットしなかったヨ!もしかしなかったネ!ルテンベルギアナムの変種らしいけど花が咲かないと同定できないらしいヨ!とにかく目覚めたヨ!春先にわけのわからない樹液みたいなのが垂れてきて「まじきもいなー」と思ってたけどソコから萌芽しはじめたネ!
マテレア・シクロフィラ様。お目覚め下さいましてありがとうございます。よく見るとコルク状の塊根の中も緑に色付かるるのですね。

スタペリア属のどちら様かでございましょう。横にモコモコきておらるる。
ユーフォルビア・某ですね。上のほうからプリッと3方向にお目覚めのご尊顔にございます。

ラウヒア・ムルチフローラ様にございます。ラウヒア・ペルビアナから改名されたとかなんとか。どっちでもいいけどここからあまり動かないですが大丈夫かな。球根。

渦中のパキコルムス・ディスカラーですね。たぶん大木になるんだと思いますがこんなビニールのペラペラの鉢で申し訳ございません。お願いします。起きてください。先っぽがきてそうなのは錯覚です。昨年落葉した瞬間からこんななのです。オペルクリカリア・パキプスとまっとうに戦えるのはあなただけ。目覚める方向でよろしくお願いいたします。




2016年5月15日日曜日


お恥ずかしながら、先日、某フラワーフェスティバルに園芸店として出店させていただきました。

そろばんはじきは苦手なほうでして、値段の設定に右往左往。

どれを販売させていただくかに右往左往。

行列ができたらどうしよう。と、接客のシミュレーションを。

お客様に質問されたときにキチンと答えられるように植物の色素からエマーソン効果、カルビンベンソン回路の仕組みまで勉強して当日をむかえたのでございます。


フラワーフェスティバルは大盛況で、お客様はひっきりなしにご来店されます。

が。

ご年配の女性が多く、皆さまラベンダーなどこの時期の花をお目当てに来られていたのでしょうか。

私がパキポディウム・ゲアイーと、ラメリーの違いを、ウェルウィッチア・ミラビリスの珍奇さを、クリトリアの名前の由来を口角につばを1リットルくらい溜めながら説明するも、皆さま苦笑いを残してお帰りになられるのです。

プセウドリトス・ミギウルティヌスをゴミを見るような目で見られたマダム。

セファロペンタンドラ・エキローサの幼苗を「なにこれ」とブチ抜こうとした少年。


「ここはボクの居場所じゃないんだ・・・」


さわやかな新緑の風が吹き抜ける会場を後にしようとしたときでした。

「あらあら、かわいいね~」

齢80にはなろうかと思しき老婆がプレイオスピロス・ネリーを指差しておられるではありませんか。

「そうですね。意外と普及はしてるけど花屋さんとかではあんまり置いてないかもしれませんね」と私。

少し会話を交わすと、90歳になる旦那様がおられて、彼はとても花を愛する人だった、と。

家のことよりも土いじりが好きだったが、現在は寝たきりで動けないので彼にお花を買いにきたのだ、と。

正直、その日はガソリン代さえも出ないだろうなというくらいしかお買い上げいただけませんでした。

新緑の風を少しだけ深く吸いました。

「おばあちゃん。それ、差し上げます。ご主人さんにプレゼントしてあげてくださいな」

「ぇえ~!ダメダメ!ご商売されてるんでしょう。ちゃんとお金をとらなきゃだめよ!」

戦後、高度経済成長を支えてこられただろう年代の方の温かい言葉でしたが「いやいや趣味が高じてやってるだけだからいいんですよ」と。

「あら~。ありがとう。ほんとうにありがとう。主人も見たことないと思うの。よろこぶと思うわ~。ほんとうにありがとうねぇ。ありがとうねぇ、、、」

差し上げる時に触れた彼女の手は、今までよく働いてきたんだろうな、と感じる温かさでした。

Aloe comosa
たぶんマイナーな種なんだと思います。
斑というのかどうか知りませんがピンク色の線が美しゅうございます。
高さ4cmくらいです。
200円。ダメでした。小さい。
Pseudolithos migiurtinus
可愛らしげな鉢に植え替えたのにほんとうに汚いものを見るような目で見られてたねあなた。
Pseudolithos cubiformis
今回の出店とは無関係ですが上のミギウルティヌスの仲間です。
キュビフォルミス。
生後1ヶ月弱。
今年播種の期待の星ですね。
Aloe dichotoma
これまた無関係ですがディコトマ。
尋常じゃないほど節間が密。
何株かありますが彼だけ密。異常に密。

画像を撮っておりませんので私と老婆をつないだプレイオスピロス・ネリーはこちらでどうぞ。



2016年5月8日日曜日

屋根に犬


神様仏様ゴノロブス・シクロフィルスもといマテレア・シクロフィラ様。

本当にお願いします。

起きてください起きてください。

そろそろ起きてください。

お願いしますお願いします。

以前も書きましたが冬至を過ぎると園芸カレンダーでは春のはずです。

もうすぐ梅雨です。

日照時間が1週間で数時間とかかもしれないんです。

ゴノロブス・シクロフィルスがゴノロブス属からマテレア属にけっこう前に変わってるとかアロエ・ディコトマがアロエ属からアロイデンドロン属に変わったとか私にとってはどちらでもいいことで、賢い人たちが決められたことを素直に受け入れますからひとまず目の前にいる皆様、起きてください。

Momordica rostrata
この株ともうひとつの株が意地でも目覚めない。
目覚めてくださいお願いしますお願いします。
Fouquieria diguetii
てめー!かっこいいのはトゲトゲと茎の柄だけかこのやろー!
とは言いませんので目覚めてくださいお願いしますお願いします。
Matelea cyclophylla
冒頭にも登場しましたマテレア様です。
知り合いに「こんな腐ったピーナッツ絶対死んどるやんけ」と診断されましたが「貴様に何が分かる」とは言わずに「ヘヘヘ」と笑ったんですから目覚めてくださいお願いしますお願いします。
Adenium obesum
こんな6cm四方のポットの中に納めるような仕打ちをしてしまってすみません。
目覚めたと感じた瞬間植え替えますので目覚めてくださいお願いしますお願いします。
Pachypodium geayi
彼は目覚められました。
ありがとうございます。ありがとうございます。



2016年5月2日月曜日

濃いめ 硬め 多め



懸命な読者諸氏の皆様はご存知かと思いますが、このビラビラ園芸センターブログ。フェイスブックにも登録しておるのです。

正確にいうと当センターは2人で運営しておりまして、もっと正確にいうと2人でただ遊んでおるわけでありまして、私はブログ、彼はフェイスブックを担当しておるのです。

以前何かのサイトに登録しようとしたところ画像認証みたいのが読めなくて断念した私としてはGoogle社に提供していただいているbloggerが居心地がいいわけで、フェイスブックに登録の際、画像認証があるのかどうかは知りませんがフェイスブックは彼に任せておるのです。

その彼。

おしゃれなのです。

事務所におじゃますると巨大なビカクシダに出迎えられ、まばゆいばかりのエンセファラルトスにはじまり、ブーファン、アデニウム、ネペンテス、流木からは所狭しとチランジアがぶら下がっておるのです。

私などはボロボロの軽四の箱バンに乗り、くたくたのTシャツにぼーぼーの無精ひげで100円の自販機があるところを意地でも覚える体質です。

なんかイライラしてきたので今回はブログ担当、私の必殺技、ネギです。

ドラマチックな古木感と哀れな私と硫化アリルに涙してください。どうぞ。
Allium fistulosum var."kujou"
アリウム・フィスツローサム バラエティ クジョウです。
どれだけ横文字を並べようがただの九条ネギですね。

下のほうの葉の枯れこみ具合などかっこいいです。
茎は?とか、葉の裏表は?とか考えるだけで楽しいです。

花も咲いております。
ネギ坊主までもう少し。
がんばれ!アリウム・フィスツローサム バラエティ クジョウ!

画像認証のおもろかしい、いわゆるおもしろおかしい画像がありましたので、私にふさわしいと思い、インターネット上から勝手に転載させていただきました。ダメならすぐに削除しますのでご一報を。

2016年4月18日月曜日

FM


先日も書きましたが、ゴホンといえば龍角散。

咳には龍角散をどうぞ。

一般的に京都土産といえば八ツ橋であり、細い国といえばチリであり、レオナルドといえばディカプリオでもダ・ヴィンチでもなく熊であり、シンニンギアといえばレウコトリカなのであり、元はといえば私が、、、というのはやめておきましょう。

しかし。

右に進めと言われれば左に進み、やるなと言われればやりたくなる私としてはシンニンギアはやはりレウコトリカではなくグロブローサを選んだわけでございます。

【断崖の女王】の異名を持つシンニンギア・レウコトリカ。

たぶん名前がかっこよすぎて当時は私のような愚民が手を出してはいけないとさえ考えたのかもしれません。

ということでグロブローサの実生株。

先日種が採れましたのでここに。


Sinningia globulosa
花の画像はありませんが2月の下旬くらいに開花しておりました。
真っ赤で小さいきれいな花で、濃い緑の葉とのコントラストがうんちゃらかんちゃら
ベルベット。ベルベット。ふわっふわです。
応接室の字が書けるソファーのようです。
ふと今、食べられるのかしら?と思った次第です

Sinningia leucotricha
こちらレウコトリカ。
こちらも春先の柴犬ばりにベルベット。葉色が淡い。
あきらかにわがセンターの配合ではない土でございます。
えぇえぇ買わせていただきましたとも。
先日出会った女子高生の無双感、すなわち一回の会話に聞いたことのない単語が4回平均ででてきて私が理解できていなさそうなのにドシドシ会話を続ける感じへのアンチテーゼとして種の大きさとの比較対象としてこんぶ飴を配置してみた私を彼女ならばGMW系男子と言ってくれるのだろうか。
ちなみにGMWはGoing My Wayの略だそうで、ツイッターばっかりしている人のことはツイッター廃人、略してツイ廃だそうで、ラインの途中で風呂に入りにいくことを風呂に入るから離脱する、略してフロリダというとのことです。
おならでもくらえ。ぶー。

2016年4月4日月曜日

結ばれぬ



なんかこう、私、お花って好きではないです。

花が好きでない人間が園芸のブログとかヤバいぞこいつと思われそうです。

好きではないというと語弊があります。

なんというか春だ!桜だ!花見だ!というよりは桜が終わりかけの葉桜の方が好きだったりします。

息吹きのようなものの方が好きなのかもしれませんし何鉢か育てているアガベにしても何十年か育って最期に一回だけ花を咲かせて枯れるという生態なので、植物のもつ力強さのようなものか好きなのでしょう。

しかし。

やはり花が咲いた、というのは区切りのような気もしまして実生で育てた植物の開花というのは喜びもひとしおでございます。

春。

統計的にはこの季節には多くの花が咲くということです。

ユーミンはあの日に限ってタイミング悪く安いサンダルを履いていたそうで、私もタイミング悪く明日から少々センターを留守にしますので満開のベイベ達を見られないかもしれないのは辛うございますがここに紹介させていただきます。

なにより水やりを近所のおばさまに任せているのが圧倒的恐怖。ざわざわ。

Pelargonium carnosum
白いお花なのですね。
ちょうど実生1年です。
あきらかに計算がおかしいです。
真夏に仲間たちは全員お亡くなりになられましたが彼だけが冬を迎え開花をいたしました。

Othonna triplinervia
生後7ヶ月くらいです。
キク科の植物らしいお花ですねとかそれっぽいことを言いたいですがキク科のほかの花を知らなさすぎる。
茎や葉の裏が紫色がかっているのがたまらなくたまりません。



カランコエだかエケベリアだかハオルチアだかです。
頂き物です。実生株ではございません。
冷静に考えて造形がすごいですね皆様。
そして帰宅後に花は見られるのでしょうか。



2016年4月1日金曜日

あなたの風邪はどこから?わたしは海馬から

 
oh、、、
 
私は感嘆の声を上げることが多いような気がします。
 
父親の仕事の都合によりボストンに産まれ幼少期はミラノ、いや、フィレンツェですごし20歳前まではドバイで、、、なんてことは全くなく、お箸の国で生まれ育ち、方言丸出しで毎日をすごさせていただいております。
 
故に、感嘆の声を上げるならば【oh、、、】ではなく【嗚呼】もしくは【なんやそれ】が的確かとは思いますが、oh、、、に相応しい出来事がありました。
 
昨年夏に種をばら撒いたレインボーユーカリこと Eucalyptus deglupta を温室で越冬させていました。
 
幼い苗なので少しでも温かいところで、との親心からです。

遠目から枯れるでもなく育つでもなく早く春が来ないかなと思って見守っていました。

先日。

だいぶ温かくなってきたので温室から出そうと思ったのです。

さあ春も本番!ベイビー達よ!いざ解き放たれよ!と鉢を持ちあげたその瞬間!

ドライアイスでスモークを演出してくれたのかと思うほど視界が真っ白になったのでございます。

あらステキ☆歓迎のサプライズかしら?と思うほど知識がないわけではございません。

私は知っています。

視界が真っ白になったのはドライアイスではなくコナジラミだということを。

ワンオブ害虫のコナジラミだということを。

「oh、、、」

膝から崩れ落ちそうになりましたが、落ち込んでいる場合じゃございません。

害虫駆除の雄、ベニカXファインスプレーの出番です。

痔にはボラギノール!ゴホンといえば龍角散!あの元プロ野球選手とあのPにはメタンフェタミン!カイガラムシとコナジラミにはベニカXと相場は決まっとるんじゃー!

と、気がふれたようにシュッシュシュッシュしたところ、みごとにコナジラミは退散いたしました。

いや〜よかった。さすがベニカX。と胸をなでおろしたところでなぞかけをひとつ。

oh!退散とかけまして、ベニカXとときます。

その心は。

いぃ〜クスリです。ってやかましいですか。そうですか。さようなら。
まだ1歳にも満たないレインボーユーカリさん達にございます。
ものすごく小さいので分かりませんがこの画像にもコナジラミが写り込んでいることでございましょう。
余談ではありますがこの100円ショップのプランターはものすごくもろい。

すす病と思われます。
発芽直後は繊細すぎて鼻息だけで倒れそうですがここまで育てば濡らしたティッシュでゴシゴシいきますいかせていただきます。

実生2年くらいのやや大人株。
この幹にレインボーを感じるかどうかはお任せしますが、ご存じない御仁はひとまずレインボーユーカリの画像検索をオススメします。なんというか、欲しくなります。
あとひとつ私が知ったことはレインボーユーカリは植木鉢で育てるような代物ではないということ。
手に負えないくらいでかくなります。